07 October 2023
国際学会Netmob 2023で開かれたデータ分析チャレンジで「Netmob 2023 Best Challenge Contribution Runner-up」を受賞しました!
このデータチャレンジは、フランスの通信会社により提供されたフランス主要都市の位置情報付モバイルアプリ利用データを用いたデータ分析コンテストです。私たちのチームでは、デジタルサービスの利用が時空間でどのような特徴を持つのかに関して、特に社会経済的状況や土地利用タイプによって利用パターンや共時性が異なるのかを分析しました。例えば、低所得者層が多く住むエリアは高所得者層が多く住むエリアと比較して、ゲームやメッセージアプリをそれぞれ0.6ポイント、0.3ポイント、相対的に多く利用している一方、高所得者層が多く住むエリアは、ビデオ通話アプリを0.4ポイント、メールアプリを0.2ポイント、それぞれ利用率が高いことなどを明らかにしました。また、人々が同じタイミングで同じ場所で同じタイプのアプリを利用しているかどうかを計測する共時性から評価すると、地図やナビゲーションアプリで最も共時性が高いエリアが多く見られ、他方音楽アプリでは共時性が高いエリアは少ないことが分かりました。今後はデジタルデバイドや人々の都市生活はより深く理解するために、社会経済状況や都市機能が利用パターンや共時性に与える影響については、さらに分析を行う予定です。